失意の定子の無聊を慰めるために、紡ぎ出された始まりの一節「春はあけぼの…」。
極めていた栄華から降り、静かになったところで、文学が生まれる。

特大の雹が畑一面に落下した光景は、CG頑張ったんだと思うんだけど…
すぐそこにあるビニールハウスは完全無傷。
昔…　世界名作劇場『家なき子』で、花卉農家：アキャン家の温室に雹が降り注いで、高価なガラスを全滅させた回が、ショックすぎて忘れらんないから、
無事なビニールハウスが、ひっかかってしゃあなかった。

決して壮大なストーリーでもなく、とびきり完璧な主人公でもなく、派手な展開もないのに、最終回を見た後に心にずっと残るドラマでした。
本当に感想を言い表わすが難しい。

怖い怖い怖い！自分で納得したこととはいえリキこれでいいの？悠子もこれでいいの？戸籍まで足跡が残るようになるなんて。
ウィンくんに癒されてもそれさえもビジネス。ビジネスでなくウィンくんと出会えたらよかったのに。

ん？脚本？演出？
よくわからないけど、主人公がバカすぎる。
ヒロインもコロコロ男乗り換えるし。
ストーリーは面白いけど各人の設定がちょっと。
若いから　では済まされない馬鹿設定だなーと。

定子が髪を切る、つまり、出家するということはあの当時相当な衝撃だった訳か
倫子は呪詛が自作自演だと見ぬいたのか。賢い。道長には倫子のほうがお似合いだと思うけどなー。

良いドラマですね。主演の方の優しさが見える表情が切なく主題歌もぴったりです。野村萬斎さんはリアリティがなく容姿が全く合っていませんし、表情や口調が違和感です。別の方がよかったと思いますが何で抜擢されたのかな。

戦争や優三との夫婦生活がサラっと終わって、淡々と話が進んでいってる感じ。
晩年まで、まだまだエピソード満載なのでしょうね。楽しみです。

明日香とハルトが優等生過ぎてつまらない。人は欠点やデコボコがあるからこそ面白い。欠点や失敗の記憶を抱えながら一生懸命生きるから味わい深い。人間味とはそういうもの。

上川隆也さん扮する刑務官？の心意気が理解できます。
勤務に忠実ならば、脱獄の手助けなどしない。
まして、定年は目前。敢て法を犯したこの人の心底を思います。

人間の持つあらゆる側面を救い取り、いい脚本だと賛美します。