番組概要
いつの世にも絶えない悪を容赦なく取り締まる!中村吉右衛門の当たり役として好評を得た『鬼平犯科帳』の第3シリーズをお届け!
番組詳細
雨隠れの鶴吉(石原良純)とお民(早野ゆかり)夫婦は、老盗賊、釜抜きの清兵衛(須永克彦)から子供のようにかわいがられていた。 京都での大きな盗みで活躍した二人は、八十両の分け前と休みをもらい故郷の江戸へ向かう。 鶴吉にとっては十二年ぶりの里帰りだった。 江戸に着いた鶴吉とお民は、西光寺へ行き鶴吉の母親の墓参りをする。
そこに現れたのが長谷川平蔵(中村吉右衛門)の古い友人で、今は出家した井関録之助(夏八木勲)。井関は鶴吉のことを知っていた。 その夜、井関が二人の泊まる旅館に鶴吉の父親、万屋源右衛門(織本順吉)を連れてくる。 鶴吉の顔を見て、手をついて謝る源右衛門。そこには複雑な事情があった。 万屋の婿養子である源右衛門は、使用人のおみつ(藤原ひろみ)に手を出し、生まれた子が鶴吉だった。
しかし、おみつは本妻の恨みを買い、毒殺された。 鶴吉はばあやの家に預けられたが、源右衛門は養育費を出すものの、父親らしいことは何もしてこなかった。 そんな父を恨んだ鶴吉は十六歳で家を捨て、清兵衛に拾われて盗賊の道に入った。 鶴吉は万屋に泊まる。源右衛門は罪滅ぼしの気持ちと愛情から、身代を鶴吉に譲ろうとする。 が、鶴吉に受け取る気はなく、お民と上方に帰ろうと話していた。
そのお民があることに気付く。 奉公人の音五郎(荘司肇)が、凶悪な盗賊、稲荷の百蔵(阿波地大輔)の手下で、お民と顔見知りだった。 万屋は百蔵に狙われているのだ。 そのころ、平蔵も百蔵の行方を探していた。 鶴吉は井関を訪ね、自分達が盗賊であることを告白した上で、救いを求める。 そして、鶴吉夫婦は源右衛門に置き手紙を残し江戸を去るが…。
長谷川平蔵:中村吉右衛門 長谷川久栄:多岐川裕美 山田市太郎:三ツ矢真之 井関録之助:夏八木勲 妙義の団右衛門:財津一郎 竹内孫四郎:中村吉三郎 山崎国之進:中村吉次 沢田小平次:真田健一郎 山崎国之進:中村吉次 伊三次:三浦浩一 おとき:江戸家まねき猫 鶴吉:石原良純 お民:早野ゆかり 万屋源右衛門:織本順吉 ナレーター:中西龍 ほか
原作:池波正太郎(文芸春秋刊) 企画:市川久夫、鈴木哲夫 プロデューサー:能村庸一、佐生哲雄 音楽:津島利章 脚本:安倍徹郎 監督:小野田嘉幹 制作:フジテレビ/松竹株式会社 制作協力:京都映画株式会社
*この番組はHD放送からのアップコンバートです。