番組概要
東日本大震災時に十代だった若者を取材、「被災から現在~これからの10年」を伝えます。今回は当時21歳だった宮城県仙台市の浅野祥さんです。
番組詳細
【出演/ナレーター】石田亜佑美
震災発生時、浅野祥さんは大学3年生。神奈川県に住んでいたため自身は被害を免れたが、宮城県の実家は全壊扱いとなった。5歳から津軽三味線を始めた浅野さん。中学生の時の全国大会では、歴代最年少で優勝するなどその才能を開花し、年間を通して世界各国で演奏活動を行っていた。しかし、震災以降その機会も途絶え、「自分ができることは何か」ということに強く思いを巡らせたという。 浅野さんは現在も、津軽三味線奏者として
世界を舞台に演奏活動を行っている。震災後は、避難所や仮設住宅を100か所近く訪問。「これまでの公演にはないような光景が、被災地での演奏会では広がっていた」と振り返る。浅野さんの三味線の師である祖父は、震災で全壊した実家を建てた大工でもあった。公演を通して「震災」を伝えていきたいと考えた浅野さんは、全壊した家の床柱を使って三味線を製作。「この三味線に思いを乗せて、演奏を続けていきたい」と語る。
土岐真大
2025年
*この番組はHD放送からのアップコンバートです。