番組概要
1946年にアメリカが行ったビキニ環礁での原爆実験で、日本やドイツなどの軍艦が標的に使われた。船体の破壊だけでなく、放射能汚染により軍艦は使用不可能になった。
番組詳細
地球上の海の底に今なお眠り続ける、300万隻もの沈没船。そして船と共に失われた、たくさんの命。沈没した原因はそれぞれ異なるけれど、そこには、まだ知られていない物語が隠されているはず。調査チームは、探索器やリモートカメラ、3Dスキャンなど最新の技術を取り入れ、ときには潜水して残骸を観測し、さらに残された記録を紐解き、さまざまな角度から、沈没船に秘められた驚くべき事実を解明していく。
戦後アメリカが行ったビキニ環礁での原爆実験は深刻な放射能汚染を招き、環礁の住民たちは故郷に帰れなくなった。また、実験台となった日本の軍艦「酒匂」、「長門」やドイツのプリンツ・オイゲンは沈没したが、本当に恐ろしいのは船体の損傷よりも、船内の放射能汚染だった。
東西冷戦の時代になり原子力潜水艦が開発されるが、悲惨な事故が起きるなど、決して完璧な兵器ではない。核兵器の登場は、戦争の手段を大きく変化させた