番組概要
「経済学から見た経済危機に対するレジリエンス」
番組詳細
この回では、社会の人々の行き過ぎた経済行為が深刻な経済危機を生み出さないように、人々の間で経済行動の目安やルールを共有しておくことの重要性を議論していく。最初の事例は、適度な株価の目安としてP/E比率を提示するとともに、1980年代後半の株価バブルがP/E比率の目安を大きく超えていたことを示す。
2つ目の事例では、日本銀行が過度に長期国債を引き受けることに歯止めをかけるルールであった日銀券ルールが2013年に棚上げになるやいなや、日銀の長期国債保有が急激に膨張したことを見ていく。
経済行動に関する目安やルール、資産価格バブル、P/E比率、長期国債、日銀券ルール、日銀当座預金
國學院大學教授 齊藤 誠