番組概要
「大陸国家の膨張と南北のセクション間の対立(1820年代~50年代)」
番組詳細
19世紀初頭のアメリカでは、北東部で産業革命が進展する一方で、南部では綿花栽培が活況を呈し始めた。国際的な綿花需要は南部の奴隷制を南西部へと拡大させることになった。さらに西部開拓も進み連邦政治に影響力を及ぼすようになり、1820年には奴隷制問題が議会の争点になってゆく。
本講義では、19世紀の政治文化の変容と奴隷制問題がいかに密接にかかわっていたのかに着目し、領土の急激な膨張がどのように合衆国のセクション間の分断を促したのかを検討する。
綿花王国、ミズーリ論争、アボリショニスト、テキサス併合、オレゴン問題、明白なる天命、ドレッド・スコット判決
同志社大学教授 肥後本 芳男