番組概要
「難病は作られる~帝国陸海軍の脚気対策~」
番組詳細
今回は明治時代の日本陸海軍の医療政策に触れながら、当時伝染病とも考えられた脚気惨害を考察する。1894-95年の日清戦争前に脚気問題を解決した海軍と、1904-05年の日露戦争においても脚気惨害に見舞われた陸軍の人事制度に着目し、人々の生死を左右するに至った意思決定の過程とその帰趨(きすう)に迫る。
脚気、難病、帝国陸海軍の医療対策、医学制度、継承ゲーム、情報均衡、同調均衡
東京大学大学院教授 松井 彰彦