番組概要
東日本大震災時に十代だった若者を取材、「被災から現在~これからの10年」を伝えます。今回は当時高校1年生だった岩手県北上市の佐藤諒さんです。
番組詳細
【出演/ナレーター】石田亜佑美
震災発生時、佐藤諒さんは高校1年生(16歳)。北上市は内陸部に位置するため、自宅は津波の被害を免れたが、仕事で沿岸部にいた父が津波の犠牲となった。「母を支えなければ」との思いから、学校を辞めて就職することも考えたが、多くの人々の支えを受け、佐藤さんは教員になるという夢を追い続けることができた。
現在、佐藤さんは、岩手県立大槌高校の教員を務めている。中学時代から抱いていた、教員になりたいという思いに加え、自身の震災体験を「伝える」ことで生かしたいという考えから、震災当時の自分と同じ世代である高校生を教える道を選んだ。大槌高校では防災教育や震災伝承に積極的に取り組み、生徒主導での実践的な避難訓練も行っている。佐藤さんは「過去と未来をつなぐのは『今』。だからこそ、しっかりと『今』を生きてほしい
」と、生徒たちに伝え続けている。
土岐真大
2025年