番組概要
窓のある風景。現在も人々の生活に根付いている窓から見える歴史や文化を訪ねる世界紀行。
番組詳細
ギリシャ中部、奇岩の大地、メテオラ。 ギリシャ正教の重要な聖地のひとつ。9世紀ごろから厳しい修行の場を求める修道士がこの地にやってきた。神に近づこうと岩山の頂に修道院が築かれ、26もの修道院が建てられた。そのひとつ、1510年に建てられた「聖ニコラオス・アナパフサス修道院」、礼拝堂のなかは暗く、小さな窓のみ。窓の壁は厚く、大きく内側に広がり、聖堂に荘厳な光を注ぎこむ。
修道院の名、アナパフサスは「休息の場所」と言う意味。厳粛な中に、どこか心休まる穏やかさを感じる修道院。少しでも神に近づこうとした修道士たちの願いが今も窓辺に息づいている。
2014年