番組概要
数奇な運命に翻弄され、過酷な人生を辿りながらも、自らの信じる道をひたむきに生きる姉妹・真世と香世の、30年にも及ぶ壮大な物語【全60話】
番組詳細
昭和45年、看護師の鏡子は、愛する男・豊樹の裏切りを許せず、豊樹が結婚した富貴子との間に誕生したばかりの赤ん坊を略奪し、ぼたんと名付け密やかに育てます。 溢れんばかりの愛情をかけて…。失意の豊樹と富貴子は、翌年次女・香世に恵まれ、悪夢を忘れ去るためにも心血を注いで育てます。こうして実の姉妹である真世と香世は、大人になるまで、お互いの存在を知ることなく成長するのです。
しかし運命のいたずらは、二人を一つ屋根の下に住まわせる選択をします。妹・香世は大富豪の令嬢として、そして姉・真世はそのお手伝いさんとして。やがて二人に、真実を知る日が訪れます。しかし、その時、同時に一人の男・由紀雄を愛していて…。 「無私の心」ですべての愛情を注ぐ真世。対極とも言える「利己」に生きる香世・姉妹がその後選択した生き方とは…。
#35「真夜中の儀式」 両親のいない夜、ぼたんと香世は由岐雄と賢太郎を食事に招いてもてなす。そして、由岐雄をぼたんの部屋に、賢太郎を香世の部屋に泊める。香世の提案で、姉妹は同じ時刻に、それぞれ愛する男性に処女を捧げる約束だった。その時刻、香世は賢太郎をベッドに誘い、関係を結ぶ。一方、ぼたんも由岐雄を誘うが、いざとなると躰が硬直する。
由岐雄は無理にぼたんを抱くのをやめ、次の機会を待つ。翌日、ぼたんが約束を破ったのを知った香世は逆上する。自分は由岐雄を好きだが、ぼたんに譲るつもりで、愛してもいない賢太郎と関係を持ったと。
#36「理解不能な女心」 由岐雄を自分の後継者にと考えている豊樹は、ぼたんとの結婚を由岐雄に打診する。由岐雄は率直に、ぼたんを愛していることを告白する。ぼたんも由岐雄を愛していた。が、由岐雄に思いを寄せている香世のことを考えると、結婚にまで踏みきれない。香世は一夜を共にした賢太郎に絶交宣言をする。ショックを受けた賢太郎は、由岐雄に相談。由岐雄は香世を呼び出し、二人の仲を取り持とうとする。
香世は中学生の頃から由岐雄が好きだったことを告白。自分の肉体が穢れたように、ぼたんの躰をメチャメチャにしてやる、と言いだす。
大河内奈々子 小沢真珠 神保悟志 北原佐和子 川上麻衣子 新藤恵美 峰岸徹 西村和彦 ほか
【脚本】 中島丈博
【演出】 西本淳一、油谷誠至、皆川智之、藤木靖之