番組概要
数奇な運命に翻弄され、過酷な人生を辿りながらも、自らの信じる道をひたむきに生きる姉妹・真世と香世の、30年にも及ぶ壮大な物語【全60話】
番組詳細
昭和45年、看護師の鏡子は、愛する男・豊樹の裏切りを許せず、豊樹が結婚した富貴子との間に誕生したばかりの赤ん坊を略奪し、ぼたんと名付け密やかに育てます。 溢れんばかりの愛情をかけて…。失意の豊樹と富貴子は、翌年次女・香世に恵まれ、悪夢を忘れ去るためにも心血を注いで育てます。こうして実の姉妹である真世と香世は、大人になるまで、お互いの存在を知ることなく成長するのです。
しかし運命のいたずらは、二人を一つ屋根の下に住まわせる選択をします。妹・香世は大富豪の令嬢として、そして姉・真世はそのお手伝いさんとして。やがて二人に、真実を知る日が訪れます。しかし、その時、同時に一人の男・由紀雄を愛していて…。 「無私の心」ですべての愛情を注ぐ真世。対極とも言える「利己」に生きる香世・姉妹がその後選択した生き方とは…。
#15「浮気の証拠品」 冬子は富貴子に実の母親のことを告白する。そして、心残りのないよう美晴と和解する。鏡子は豊樹にぼたんを会わせたくて、アパートに案内する。豊樹はぼたんをほめるが、豊樹が母の浮気相手だと察したぼたんは、顔を強張らせる。ある日、香世がぼたんのアパートに遊びにくる。香世の姓が野島であることを知り、なんとなく心にひっかかるものを感じる鏡子。
物怖じしない香世は、鏡子に浮気をやめるよう訴える。その夜、香世はぼたんのところに泊まる。電話で鏡子と富貴子が知らないまま挨拶を交わす。富貴子が豊樹の浮気の証拠をつかみ、本人に問いただす。
#16「母親の愛人」 富貴子は、鏡子とよりが戻ったのではないか、と豊樹を問い詰める。豊樹はしらばくれるが、逆上した富貴子は離婚を口走る。そのとき、冬子が危篤だという連絡が入る。二人は病院へ駆けつけ、鏡子の家に泊まっていた香世も呼び寄せる。まもなく、冬子は、「赤ちゃんのときに攫われた姉がいる……」と香世に言い残して、息を引きとる。
香世が豊樹の子だと知り、鏡子は驚愕。ぼたんに香世とはもうつき合わないよう言い聞かせる。冬子の通夜の当日、淋しさのあまり、香世はぼたんを呼び寄せる。そこで、ぼたんは豊樹と再会。母の浮気相手だったので、ショックで飛び出す。
大河内奈々子 小沢真珠 神保悟志 北原佐和子 川上麻衣子 新藤恵美 峰岸徹 西村和彦 ほか
【脚本】 中島丈博
【演出】 西本淳一、油谷誠至、皆川智之、藤木靖之