番組概要
日本人の主食である米の消費量は年々減少し、増加を続ける小麦との差を縮めている。「奇跡の小麦」は、食の革命を起こすことができるのか?
番組詳細
日本人の主食である米の消費量は年々減少し、増加を続ける小麦との差を縮めている。そして、その小麦は8割以上を輸入に頼っている状態だ。小麦は、世界の多くの国で「主食」として消費されるが、その流通は生産国や経済大国に左右され、貧しい国には小麦が行き渡らず、飢餓を招いているという現実がある。そんな世界の食糧危機に、生涯をかけて挑み続ける一人の日本人研究者がいる。
鳥取大学乾燥地研究センターの辻本壽(つじもとひさし)氏(66歳)。辻本氏は、アフリカの飢餓を目の当たりにして、乾燥地帯でも育つ小麦の開発に取り組んできた。「1960年~70年代に穀物の大量生産を成し遂げた『緑の革命』を、もう一度起こさなければ、多くの人の命を救うことはできない」辻本氏が生み出そうとしている「奇跡の小麦」は、食の革命を起こすことができるのか?
【案内人】長谷川博己 【ナレーター】田中哲司
【テーマ曲】「永久の記憶」新井誠志