番組概要
国を相手に裁判を起こした中国残留孤児たち。老後を迎えた彼らの思いとは…。平成17年度日本民間放送連盟賞テレビ報道番組部門・優秀賞受賞。
番組詳細
敗戦後の混乱で中国に取り残された、いわゆる「中国残留孤児」たちが、全国各地で国を相手に提訴した。2000人もの原告は「国が早期の帰国措置をとらず、永住帰国後の支援策も十分ではなかった」と主張。長野県内でも67人の原告が立ち上がった。
彼らの多くは、日本語が身につかず、老後の年金もわずかで、日々の暮らしを生活保護に頼らざるを得ない状況に置かれている。裁判により、老後の生活に不安を抱く帰国者たちの現実が改めて浮き彫りになった。 国策によって満州に渡り、苦難の人生の末にようやくたどり着いた祖国で、国を相手に訴えを起こした中国残留孤児たちの今を追う。