番組概要
ある日突然襲ってきた「虐待冤罪」。会うことを禁じられた親と子、夫と妻…。幸せな家族はなぜ引き裂かれたのか?「揺さぶられっ子症候群」検証ドキュメンタリー。
番組詳細
▼写真家の赤阪友昭さん。家族4人の平穏な暮らしが2017年に一変する。自宅で当時生後2ヶ月の長男をあやしていた時、長男の様子が急変した。喉に何かを詰まらせたようだった。背中を叩いたが容態は改善せず、119番通報した。病院で、長男には硬膜下血腫や眼底出血が見つかった ▼退院予定の日、長男は児童相談所に一時保護され、赤阪さん夫妻には居場所すら教えられなかった。病院の通報により、揺さぶられっ子症候群、
通称SBS(Shaken Baby Syndrome)が疑われていた。赤阪さんが長男を暴力的に激しく揺さぶったという疑いだった ▼家族にさらなる試練が襲いかかる。長男への傷害容疑で赤阪さんが逮捕され、その後起訴される。裁判は長期化し、その間、児童相談所は父親と長男の同居を制限し続け、赤阪さんは、4年以上も家族離ればなれの生活を余儀なくされた ▼2010年代に急増したSBS事件での逮捕・起訴。しかし
2017年「SBS検証プロジェクト」の登場により、SBS裁判で「揺さぶり」を否定する無罪判決が続出し、有罪率99.8%の日本の刑事裁判で前代未聞の事態となった ▼その過程で明らかになったのは、「虐待ありき」のSBS診断、「福祉警察」と化した児童相談所、そして「人質司法」に象徴される日本の刑事司法の問題だ ▼「虐待冤罪」を経験した家族を通して、育児環境を取り巻く深刻な現状がはっきりと浮かび上がる…
▼番組ホームページ https://www.ktv.jp/document/
【ナレーション】 豊田康雄(関西テレビアナウンサー)
【ディレクター】 上田大輔 【撮影】 平田周次 【編集】 室山健司 【プロデューサー】 萩原守 宮田輝美
この番組は、初回2023年7月7日に放送されたものです。