番組概要
戦争の真実を描いた名作がドラマ化。原爆の悲劇に負けず強く生きた家族の愛の物語。 中井貴一 石田ゆり子 山本學 小林廉 中尾明慶 勝村政信 小野武彦 他
番組詳細
太平洋戦争末期の広島。慢性的な食糧難が続き、朝晩の区別なく空襲警報が鳴り、日本は敗戦への道を着実に進んでいた。しかし国は徹底抗戦の構えをますます強くし、20歳前の少年たちにも赤紙が届き、一方で戦死の報せが相次いだ。 そんな中、中岡大吉(中井貴一)は下駄の絵付け職人を営みながら、妻の君江(石田ゆり子)に支えられ、4人の子供たちを懸命に育てていた。家族思いの長男の浩二(中尾明慶)、体が弱いながらも
家事を手伝う長女の英子(小野明日香)、腕白で口は悪いが底抜けの明るさと優しさを持つ元(小林廉)、末っ子で甘えん坊の進次(今井悠貴)。そして近くもう1人子供が生まれる。まもなく実る麦で作るパンやうどんを心待ちにしている子供たちに大吉はいつも「麦のように、踏まれても強くたくましく生きろ」と教えていた。 軍部が本土決戦、国民総玉砕を唱える中、大吉は徹底して反戦を唱えていた。そのため中岡家は日ごろから
非国民とさげすまれ、いじめられている。その状況に耐えかねた長男の浩二が出征を決意する。驚く君江、そして大吉は猛反対するが、それを押し切り出征していく浩二。 そして運命の8月6日――。青空が広がる広島の、いつもと変わらぬ朝。食卓で大吉が「今日麦を刈る。よう辛抱したな」と子供たちに話す。元はいつにも増して元気に学校へ走って行った。その直後、8時15分。上空600メートルで世界初の原子爆弾が炸裂した。
中井貴一 石田ゆり子 小林廉 中尾明慶 小野明日香 今井悠貴 矢島健一 市川勇 大河内浩 田中要次 勝村政信 小野武彦 山本學 ほか
【原作】 「はだしのゲン」中沢啓治(汐文社 集英社ジャンプリミックス 中央公論新社) 【脚本】 君塚良一 【プロデュース】 増本淳 小椋久雄 【演出】 西浦正記 【音楽】 佐藤直紀 【主題歌】 「千の風になって」秋川雅史(テイチクエンタテインメント)