番組概要
「いまからぼくは遺言する」「闇は光の母」…人生後半に至り、谷川俊太郎の詩には「死」にまつわる言葉や「闇」「夜」といった暗い言葉が、たびたび出てくるようになる。
番組詳細
「死」「闇」という言葉を使いながらも、谷川俊太郎の詩の雰囲気はむしろ静謐で、明るさすら感じられる。そこには「生の根源」「存在の根源」にまっすぐ迫ろうとする彼の志向性がみてとれる。第四回は、「言葉は」「臨死船」「闇は光の母」「生まれたよ、ぼく」といった詩を通して、「生きていること」の根源に迫ろうとする谷川俊太郎の境地に迫るとともに、「詩の力」が私たちに何をもたらしてくれるのかを深く考えていく。
【講師】批評家・随筆家…若松英輔,【司会】伊集院光,安部みちこ,【朗読】昆夏美,【語り】武内陶子