番組概要
襟裳岬の近く、日高山脈から流れるニカンベツ川。狭い川の両岸を広葉樹林が覆って、日光が遮られることで川の周囲の温度は高くならない。冷たい水の川が育む命を見つめる。
番組詳細
ニカンベツ川を流れる水は、雨や雪解け水が地下水となって湧き出たもので水温は10度前後。川岸からせり出すミズナラやダケカンバなどからは、葉がたくさん川面へ落ち、底へとたまる。それを食べようと集まるのは、水生昆虫たち。さらには、冷たい水でしか生きられない絶滅危惧種のニホンザリガニだ。夏、脱皮を繰り返しながら成長し、卵を産んで子育てをする真っ最中。夏でも冷たい川だからこそ育まれる生きものたちに迫る。
【語り】飯尾夏帆