一番最後にクトジットされた元朝ドラヒロイン日色ともゑさんの演技は初めて見ましたが、とても存在感があり役になりきっており、名優だと感じました。

音楽がよいと思います。おしんや澪つくしは少し古っぽくドラマの時代にあっていたと思いますが、今のドラマ音樂とはかけはなれていて慣れませんでした。しかし、本作は西洋音楽に原流があるかのような音楽で今聴いてもすんなり耳に入ってきます。ドラマを自然な形でいろどっていると思います。

1988〜平均視聴率38.6%、最高視聴率44.0%
こんな数字は、もうあり得ないですね 笑
新人女優を発掘し育てる朝ドラで、山口智子さんはキラ星感があり鮮度抜群の登場です。
受けた恩を倍返しするような、日本人の美しさが描かれています。
世代間の断絶や年長者独自の正論の押し付けがないのはモネと同じで、理想の歳の取り方ですね。

今作は前作よりも視聴率は下がっていて、視聴率としては平凡であるため、山口智子さんあっての再放送だと思っていました。しかし、当時は激しい西低東高の時代であったとともに話題性のある作品の数字がよかった時代であり、改めて視聴率は作品の良さとは比例しないと感じました。今作は朝ドラらしいテンポと軽快感がありながら真面目さを保った作品であり、過去の作品にもそれぞれのよさがあってよいと思えました。

純ちゃんと白川由美の別れのシーンで「おかえりモネ」のモネとサヤカさんの別れを思い出しました・・・
何百年も生きてきた大きな木というのはちっぽけな人間に多くのことを教えてくれますねえ。

相変わらずストーリーが全然進まないんだけど 笑
なんかこのスローテンポが、妙に心地よく感じる。
お父さんを亡くし落ち込む一家が、心から笑い合うきっかけ。
案外こういう、なんてことないワチャワチャでいいのよね。
ジョージ北川の押入れ出入り何回させる気？ってツッコミながら、ほのぼの15分だった。

純ちゃんの父は純子の速水に対する気持ちに気づいていたように見えた。できればこの後の展開も見せてあげたかった😭。

この時代の朝ドラは身分家柄の差や育ちの差が露骨に出ているが、その中で生きる人々のたくましさや誠実さも丁寧に描かれていて好ましい。「マー姉ちゃん」ほどではないが説明セリフも多く家事をしながらでも見ていけるのもこの時代ならでは。純ちゃんの溌溂とした笑顔がまぶしい。山口智子はこれがデビュー作とは信じられない演技力。

本作には生瀬勝久さんがご出演されていますが、大した役でもなく若手感がります。「はね駒」で光石研さんが少し出演していたことを思い出します。

純ちゃん、とくに何か大きなことをしてるわけじゃないんだけど、「生きてる！」って感じがいいです。これは新人女優じゃないと出せないはつらつさだなあ。

戦争から生還したヒロインの父親の病死により話が動き出す。亭主の死をみとれなかった近所の女所帯での会話にまず釘付けになった。「心の底でほっとした、うちより幸せな家が一軒減った」と本音で打ち明け皆で涙する。戦争の惨さをこんな風に描いた場面を見たのは初めてで、衝撃だった。
そして養子問題でヒロイン家族の本音が炸裂する43回は、名作と言われるのも納得な神回だった。

オープニングが好き（もちろん物語も）。懐かしのハリウッド映画のオーヴァーチュア曲のよう。短い中にちゃんと起承転結もあって。登場人物がモデルの日本画風イラストも素敵。

「清潔な朝ドラ」って表現したくなる。ガキ大将や詐欺師や貧しさと猥雑な人間模様もあるけど「清潔」な印象と後味。必要な言葉と説明はあるし、言葉にしなくても感情が伝わる。娘の恋心を悟って１人表情で現す父親は口は挟まないところも好ましい。

丸坊主にしたユウタに笑顔がたくさん出てきてとても可愛い。

とっても明るくて瞳がキラキラした美しい妹役さん、何処かで見たことあるなって思って。今はベテラン女優さんだろうし、どんな役をされてるのかな？と気になり…。ある有名俳優の方とご結婚されたと知りました。それで見たことあったのだと思い出しました。リクエストも多かったろうけど、あれから10年経って再放送出来るようになったのだなと思います。のんびり過ぎるテンポの純ちゃんは初見で、唐沢さんの登場が楽しみです。

なぜいま「純ちゃん」？って思ってた。スポット番宣もバンバン入れてるし。①土ドラに山口智子さん出演②リクエストが多数③「エール」からの甲子園つながり④唐沢寿明さんの出演ドラマがスタンバイ？⑤最近の朝ドラが異色過ぎてのアンチテーゼ

とかいろいろ想像してた。
まさかの「カムカム」つながりもあったとは(笑)

マヨネーズ金太郎！おもしろ〜い！
偶然でしょうが次作のカムカムの宣伝もさりげなく入ってましたね。
速水さんと市役所ガールにヤキモチ妬いてる純ちゃん。モヤモヤするよねー。

純ちゃんパパほど白スーツを上品に着こなす人はいませんね。ステキです。胸を押さえたときはヒヤッとしました。助かってよかったです。
皆食べるものにも困っていた時代、なつぞらで養子を引き取るのはファンタジーに思えたけど、小野家ならあり得そう。過去ドラの方がその背景をしっかりと描いてる。

「ヒロインは初恋の相手とは結ばれない」とまことしやかに言われているけど、いつからそうなったのかしらね。純ちゃんの頃はそんなことなかった。「おひさま」陽子も。「梅ちゃん」梅子からかしら。まあ、全部見てるわけじゃないんだけとね。

お父さん、良かった～！

金太郎は最初イヤなガキ大将だったけど、父親が戦死したり、祖母の家に厄介になっていたりの背景がちゃんと描かれているので、昭たちと友情を深めていくのに無理がないです。ストレスの溜まらない朝ドラは好きです。

と思った場面。叔母夫婦に引き取りを断られたあとユウタに向けた哀しみ・憐れみ・申し訳なさの表情。山口智子さんを上手いと思ったことはないんです（ファン付き方ごめんなさい）けど、モデルから演技初挑戦でヒロイン抜擢されるだけのことはあるな～と思わされた一瞬でした。

北川さん役の細川さんの詐欺ぶりが秀逸で、笑ってしまいました。あれがあれでという台詞が本当に可笑しかったです。山口智子さんも目がキラキラしていますね。久しぶりに、癒やされる朝ドラです。

毎日30分があっという間です。
グミを食べた昭くんの口まわりが赤くなってることとか芸が細かい。お父さんの帰還を知らせる金太郎くんの少し寂しそうな表情、校長先生の願掛けにも泣ける。子ども達みんなのお父さんが無事に帰ってくるといいですね。ドラマのおかげで昨夜は幸せな気持ちで眠れました。

校長先生がつや奥様の弟で、陽一郎の親友で、大阪空襲から疎開して頼ったから学校の用務員仕事や用務員住宅を世話してもらえた。必要な情報はセリフの中のほんの一言で十分に伝わる。視聴者を置いてけぼりにしない、視聴者が共感しやすい作品だ。

ゆったりとした朝ドラらしいペースで進んでいます。純子の現在地も戦争に振りまわされたことを感じさせます。ところで、美しいロケ映像も精細さに欠ける粗い画質に思いわれますが、HDリマスターでもすれば綺麗な映像になりそうな気がします。

お父さんが帰って来た！よかったねぇ！家族だけじゃなく、校長先生が大喜びしてるのがいいね。
川津祐介さんと伊藤栄子さんのご夫婦がなんとも上品で爽やかで、いい役者さんが多い。

枝雀師匠の語りがもう絶品で、太閤嫌いの私ももらい泣きです。黒人通訳アメリカ人の話す日本語が大阪弁って面白いですね、仕組まれた感のないユーモアにほっこりします。純子と母親の会話、好い人に見せかけてちゃっかり小遣いにするもも、ルールを守る大人の民主主義も説教臭さがなくてすんなり受け入れられます。15分があっという間です。

ジョージ富士川ならぬジョージ北川の細川俊之さんにまた会えて嬉しいです。私のタレ目スキーは細川さんから、大人の男性の色気と魅力たっぷりで、今も変わる人はいません。大河ドラマの大谷吉継も細川さんがベストです。

古き良き朝ドラ。懐かしいお顔がずらり。当時見ていましたがほぼ忘れているので楽しみにしています。
みんなでヒロインを応援する気質があったのはたしかですが、ヒロインはニコニコ笑顔で親孝行であればよし的なおしつけもありました。それも含めて時代を感じます。

初々しい山口智子さんがかわいい。鬼籍に入られた方も多く懐かしいお顔を拝見できるのも再放送の楽しみです。今のように厳しい意見もなく応援する方が多かったから良いドラマも生まれていたのでしょう。

校長先生の優しさに胸熱です、お父さん帰ってくるといいですね。

純ちゃんと親交のあるももを演じているのは当時30歳真近の藤山直美さん。当時は誰もこの方が朝ドラヒロインになるとは思ってなかったでしょう。20年以上前の再放送でも味わえなかった朝ドラヒロイン2ショットは今回の再放送だからこそ味わえるものです。