育美が自分を見つめなおして涙するのを見るのが辛い。
思うようにいかない、自分のなりたいものになれない、頑張っても報われない。
重なることが多い。
育美は自分よりもっとずっと素敵で頑張り屋さんなのに、悩む姿は私達を見ているようだ。

最後にリスが橋を渡ってくれて、私も一輝と育美と同じように嬉しかった。

布袋先生はいったいどんな存在ですか。
チェーンストーリーを見ると何かいい感じです。
相河一輝に対しても好意的だし。

歯科医の育実さんは、頑張り屋さんです。
戦後の日本の人たちを見るよう。
敗戦でガタガタのこの国をここまでしたのは、育実さんのような上昇志向のある人たちです。
そして、日本はここまで来ました。
そろそろゆっくりしませんか。
一輝さんの生き方を見習って。

リスにも思い込みの激しいのと、そうで無いのがいるのですか。
自在な心を持っているであろうリスが一輝さんの架けた橋を渡りました。
「渡っても渡らなくともリスの自由です」とのたまっていた一輝さんの満面の笑み。
やっぱり成果のあることは、誰しもうれしい。

大勢の登場人物がありながら視聴者に一人一人のキャラがたつのは、脚本家の力量でしょう。
伏線も回を重ねつつ、解明してゆきます。
穏やかな気分になりました。

歯科医・育実の彼氏の名前は、鳥飼雅也。演じているのは和田琢磨さん。
かなりのイケメンですね。
和田琢磨さんの好きな言葉は「切磋琢磨」。そこから芸名が付けられたそうな。
このなかなかのイケメンの登場を心待ちにしています。

右顧左眄して身をすり減らしている現代人にこそ、見てもらいたいです。
出世欲、名誉欲、金銭欲など何のことでしょうか。
生きている今を楽しむ一輝さんの姿勢こそ、見習いたい。
せかせかしない、世の不思議に疑問をもち、それを極める。
愉しいな。肩の力を全身から抜いて。

歯科医の育実に向かってスタッフの一人が言います。
「彼氏とうまく行かないことを仕事で埋めようとしている」。
やさしいスタッフです。私なら陰で嗤っていても、決して雇用主にはいいません。
こんなスタッフをもつ育実さんは幸せです。

一輝さんに影響されて変わってゆくであろう、育実を暗示しています。
イケメンの彼氏との溝が埋まりますように。山田さんは失望するでしょうが。

陶芸家のお祖父さんが幼い一輝に言います。「一輝は胸に小さな光を持っている。その小さな光が大きくなったらどうする？」。
一輝いわく。「光の中へ他の人が入る」。
一輝は現在、その光の中へ他者を呼び入れています。
暖かくて常識に縛られない光。私も、本ドラマを視聴することで、一輝の光の輪の中へ入っています。

「僕のお母さんは、自分の思い通りにならないと気が済まない」。

こんな事をわが子に言われたら…。

でも子を育てるおおかたの親はこうでしょう。

ドキリとした発言です。

６４９１８（むしくいば）の数を足したら２８で、健康な人の歯の数になる。
サンキュウ（39円・390円）をもじっての発想ですが愉快です。
「なんでも面白がる天才」の一輝さんらしい発想です。
こんな愉快な大人にしたのは、お祖父さんでしょうか。

歯科医の育実さんは、現代人を象徴しています。「前へ進まねば、父の跡をちゃんと継がねば」と「ねばならない」に呪縛されて見ている方は疲れます。離れてゆく恋人の気持がよく理解できます。
その焦燥を一輝さんはほぐしてゆくのでしょう。
受付のスタッフも育実さんの欠点を遠回しに指摘しているのに。
人間ってなかなか他者の意見に素直になれないのですね。
自己にかぶせて、視聴しています。

育実先生の「歯みがきイベント」を見てから、歯を磨く度に「あまり力を入れ過ぎず、左右に細かく動かす」ことを心がけるようになりました。先生、ありがとう(笑)

主語がなかったからという一輝の捉え方に目から鱗が落ちる状態です。
混じりけの無い一輝の真っ直ぐな視線には鋭い洞察力があり
フワーッとして見えているのとは違いリアルなのかも。
このドラマにすっかりはまっています。

同じドラマを見ても、受取り方は種々雑多です。それが物語のもつ幅なのでしょうか。
本ドラマは見る人の心模様によって、訴える角度が違います。
それだけ間口が広く奥行があるということです。
立ち止まって現在の自分の狭量さをかみしめています。

まだ明かされていない過去が一杯ありそうな一輝さん、自分が大嫌いであったということは、父母の死となにか関係するのでしょうか。
眠る前に「いいーっ」という習慣から、まだ解放されていない事が気になります。
自分のことが好きになっても、何か心にわだかまりがありそうで。
「いいーっ」と唱えなくとも眠れるように早くなってください。
けなげな一輝さんに、しみじみと心が寄り添います。

虫歯うんぬんの会話は愉しいです。
ちなみに虫に関する熟語の多いことを知りました。
広辞苑で「虫食い歯」が立項してあります。
いわく「虫歯に同じ」とあります。だから虫歯は、歯を好む虫に食われた歯、となります。
葉っぱなども虫に食われて枯れることもあるし。

虫が好かない、虫が付く、虫が知らせる、虫がいいなど虫は大活躍。陣痛の起こることを「虫が齧る」とも言うそうです。

当たり前、普通と思ってることが、実は違う場所から見たら真逆だったりする。
思ってるより世界は広くて、自分の考えに固執しなくても色んな可能性があるんだなと気付かされ、幸せな気持ちにしてくれるドラマです。
一輝は【変わってる人】と思う人もいれば【楽しむことの天才】という人もいる。小さな奇跡をすぐに切り捨てず、わたしもその人らしさをありのまま受け止められる人になりたいです。

また、火曜日が巡ってきました。
一輝先生、本日はどんな姿を見せてくれるのかしら。
チェーンストーリーを楽しく読んでいます。
作品をより深くしてくれます。

本ドラマは、手抜きが無いなあ、と実感しています。
ピリ辛こんにゃくの画像に誘われて、私も作ってみました。
まあまあの出来でした。映像のようには出来ませんでしたが、癖になりそう。

見ているうちに心つかまれた！もはや繰り返し見てる。やっぱ高橋さんの演技が上手いからだと思う。長台詞もすんなり入ってきます。楽しそうな表情だったり、嘘がなくて引き込まれる。

このドラマを見ると何気ない日常の中に奇跡がたくさんあることを
教えてもらえました。
そういうふうに考えると前向きになりますよね。
つまらないおもしろくないと考えるより数倍幸せになるもんね。

河相一輝の行動も発言も、説得力があります。耳に残ります。
そして考えさせられます。
一冊の深意に富む本を読むような喜びがあります。
それには高橋一生さんの演技力に依るところが多い。
脚本家のメッセージを確実にキャッチし、玩味して表現しているからでしょう。
視聴者はあなたの声を、演技を注視して止みません。

山田さんのピリ辛こんにゃくも食べたいです。
出てくる食べ物も美味しそうです。
食べ物って命の源ですしね。それに歯が健康でないと食べ物も美味しくないですしね。美味しい

我々の世界は奇跡でできていることを素直に喜べるドラマ。高橋一生マジック。

家政婦の山田さんを扮する戸田恵子さん61歳。歯科医の榮倉奈々さんは30歳です。
一輝さんの言葉は、ほんに絶妙な味わいがあります。

そろそろ、すき焼きの美味しい季節になりました。
糸こんにゃくも脇役として欠かせません。
それにしても一輝先生、お肉ばかりを食うなんて、ああ羨ましい。
率直が何より。

いつの回だったか。家政婦の山田さんが「その歯科医の先生の年齢は？」と一輝さんに訊きました。
一輝さん答えて曰く。
「山田さんより若いです」
なんと優しさに満ちた返答でしょうか。
私なら多分こんなふうに答えるでしょう。
「山田さんみたいに年寄りではありません」。
どちらも正しいのです。でも相手に与える印象は雲泥の差があります。
一輝さん、本当に思いやりがあり、心が温まります。

こんにゃく大好き！だから４話はとっても素敵なお話でした。

回を重ねるごとに好きになっていく。見ていてうれしいドラマです。こういうドラマはいいですね。私はこのこんにゃくの回が今までで一番好きです。どのキャストも、学生さん役のみなさんも、とても自然でいいと思います。最後にいつもさわやかな気持ちで深く考えさせられます。素晴らしいドラマをありがとうございます。