～★当代一の人気者≪当郎キャラ≫が実に良い～頑なな「千代」の心を、その巧みな話術で解して行く～無論、戦中の防空壕で一度、軽妙な遣り取りを確認するが如くの、京都に出向いてのオーディションを兼ねての口説き～「千代」の急所、姪の≪春子ちゃん≫をも活用しての口説きが続くうちに、「千代」の心も融解して行く。あの場で、～夕餉を催促する～姿勢も≪当郎超一流の証≫～拾年と云う長期間支持されるベースが構築される

視聴率がようやく１７％台に戻ってきた。
毎田暖乃ちゃんの効果大きい！それとも一平が出なくなったからか？
一時はテルヲが疫病神だったがそれも亡き後一平と灯子がその役割を担うのか？
でも灯子に家を買い与えた一平が憎くて自宅の敷石に名を刻み、毎日それを踏んでうっ憤を晴らしたというエピソードは残り時間を考えるとスルーだろう。天海の関係者も出演している事だし…

ドラマのキャラは大なり小なり不完全で、だからそこに共感したり反発したり応援したりするものですが、今作は朝ドラなのに市井の人々の範疇を越えて限りなく犯罪に近いとこまでやっているから見ていられないのかなと思います。娘の金を盗んだ父親、放火未遂の弟、コソ泥寛治、不倫一平。ひどいものでしたね。
そういうクズキャラを一掃しての今週はかなり見やすいです。

ここでは人気で、よく引用される木俣冬さんが。
「最も書き甲斐なり演じ甲斐のある、果物でいえば種に近い最も甘い部分を描かず、皮のほうだけ描いていることが惜しい。」と離婚騒動について書いていらして。
離婚話に限らず、ずっと皮部分ばかり見せられてるから物足りなさを感じています。唯一テルヲは実まで描いたけれど、腐った実だったので残念です。

た〜のしいなっ、楽しいなっ！さて、自分の事は、自分にしか分からない。一平が、初期に言っていたが、私も、ずっとず〜っと、そう思い続けて生きてきた。そう、哲学的思考回路に、結構縛られてしまう性格なもので、一平には、ずっと、共感せざるを得ない思いでいた。千代も、栗子の人生を知らない。もっと言えば、テルヲの人生も、知り得ない。何か、彼なりの、こんな人生を送ってしまったのにも、理由がある…。深い……

栗子の詳細が千代と「併せ」になって少しづつ判って来る図式に唸りつ、当郎・塚地さんッ！エエわぁ～登場一瞬で魅き込まれましたがナ…春子・暖乃ちゃんもカワイく、卓袱台を囲んだ4人のヤリ取りをもっと！もっと見ていたかったですわ♡ラジオ同様声だけを聴いてた長澤・生瀬さんの心中「決まりヤッ！」が聴こえてきそーでしたわ。

一平灯子の子供が婚外子にならないように千代は離縁してやった。子供ファーストで考える令和の時代には当然そうあるべきだけど、千代のこれまでの人生はいったい何だったのか。史実とずらすのは仕方ないがそのためドラマそのものが大きく揺らいでいる。つまりモデル選定に大きな問題があったということ。

27日最後。千代の態度に春子が傷つく、栗子が春子を抱き締める、そこで千代がすぐ謝る…。ではなくて。
悲しい顔の春子、それを見てハッとする千代、千代自身の幼い頃の悲しみと重なる…で終わった方が、千代の悲しみの深さが出るのでは。
千代の頭の回転が早いことを示したいかもしれないが、すぐに反応するから薄っぺらい人に見えてしまう。

謎と言えば千代ちゃんが道頓堀を出て行った日は、確か月の光が飛び出た寛治に降り注いでいた。だから栗子と会った時大雨だったのが不思議！場所は幼い時に岡安を飛び出したお寺の門前に似ていたが戦災も経ていて断定できない。問題は何故栗子にその場所が分かったかという謎。誰か知らせなければこんな都合よく遭遇できない。想像では寛治＞熊田＞栗子のホットライン。花の送り主が栗子という前提ではあるが…！？

史実では浪花千栄子は縁戚の娘を幼女として京都の自宅兼料亭で晩年をすごしている。実際は弟の娘だったらしいが春子がちょうどその役を担うとしたらドラマとしては比較的史実に沿っている。もしそうなら最終回まで春子の出演はあるのではないか。その場合大人になった春子を演じるのは誰？花ちゃんの二役は有り？

一平は千代と離婚してすぐに灯子を籍に入れたでしょうから、生まれた子は婚外子にはならないでしょう。子のいる家庭的幸福を選んだ一平と、その後芸の面で一平を見返した千代の対比は悪くないと思います。栗子がもし存在せずに千代がテルヲと暮らしていても幸せな人生だったかは疑問ですし、これから春子を養子にすることで家庭的幸福も手に入れられそうです。栗子という存在を長い伏線として用いた脚本はなかなかの妙と思います。

栗子が千代を見守り続けて来たとしたら、千代の身近に栗子と通じてた人が居るのでは？やっぱ両親同様のシズ＆宗助って処かな…戦前からズーッと花籠を贈り続けてた訳だし、岡安を利用してて実状を打明けてたかもしれないですね。それにしても生活に困ってそーもない栗子は今ドナいな人なの？三味線の師匠かナンか？あぁ〜楽しい♡

オープニングの出演者名テロップに注目してみると
栗子は上田栗子、春子は水野春子
一番可能性が高いのは栗子の娘の娘という設定
実際春子にお母ちゃんのおねえちゃん？というせりふがある
しかし何でこんな礼儀正しい孫娘になったのか驚く
栗子も実の娘の育て方は間違っていなかったのだろう！！！

栗子が千代を追い出すようにテルヲをそそのかしたのに、その辺りがばっさりないことになっててドン引き。
また子供を使って千代の人生を翻弄してるし。
朝ドラなのに虐待とか婚外子とかを軽々しく扱いすぎてて引く。昔はそうだったというなら岡安の千代の扱いは異常。都合のいいところだけ令和の感覚なので違和感。

～孫の≪春子ちゃん≫と質素に暮らして居た≪栗子さん≫～「春子」世話役を「千代」に負託したく探して居たと云うが、～連ドラ大人の事情～とは云え３５年振りの再会、雨の夜～老体に鞭打ってとは云え、幾ら何でも無理が過ぎるが、≪春子ちゃん≫の朗らかな愛らしさ、何て可愛い、≪春子ちゃん≫に免じてスルーしようと想う。「千代」が「当郎」の説得？に応じ週一ラジオドラマ出演と為れば、三人で京から浪速に移動かな

千代に花かご贈ってたのは栗子さんやったのかいな。
傘さして迎えにきた瞬間、そう思いました。
宮澤エマさん、芸歴短いのにおばあさんの声、うまおましたな。
ドロドロした話が終わって今週から新鮮ですわ。

小締まりした家屋に整頓された部屋・家裁道具…テルヲを棄ててドナいな人生を送って品良い老婦になったんか栗子？ドナいして中年になった千代を捜して見付けられたんか？と連発しながら…栗子＝謝罪の花籠贈り主説と云う全く想像しなかった展開に？！憤る千代に傷付く春子…ソレは幼い時の千代自身なんやねんナ♡一瞬でボロ泣きヤデ。

～≪水野春子・上田栗子＆竹井千代≫～三人暮らし、未だ、恨み辛みを「栗子」に有して居るのは、虫の良い自分都合の云い分「栗子」に、想わず罵声を怒声を浴びせる「千代」だが、≪一人ぼっちなら奉公にでも出せば・・・≫との暴言に襖向こうに居た涙する「春子」に、我に戻った「千代」が寄り添う。それにしても、涙顔の「千代」以前の夕餉を食しつつ、たわいもない学校での～仲が良い程喧嘩する～語る「春子」の愛らしさ

灯子と赤子は見せなくていい。赤子に罪はないが不義の子だ。親がその宿命を負わせた。身勝手な親たちの顔は見たくもない。一平も二度と出なくていい。明日からの栗子の言い訳に注目。

～２１章は、≪チビ千代≫転じて小学〇年生？の≪春子ちゃん≫が明るく前向きで希望有す５頁を展開して暮れそう。幾重もの歳月を織り成して≪栗子さん≫も「千代」同様に波瀾万丈な人生を歩んで来たのだろう。「栗子」と「千代」両者の血縁者で在る≪春子ちゃん≫が「千代」と「栗子」の潤滑油として、絆としての存在。上り坂・下り坂・まさかの「栗子」さん、≪春子ちゃん≫との三人で京都で暮らして居るとは、超特大サプライズ

～昭和２６年～だと「千代」４４歳前後、やはり気に為るのが如何にして「栗子」と再会遭遇したか。やはり京都に居た「千代」～東京の次に好きな街が京都～悠久の都、１２００年に及ぶ歴史を刻む平安京～数え切れない程の喜怒哀楽が折り重なって構築された界隈で、継母「栗子」の孫と三人で心穏やかに暮らして居そうで良かったが、≪栗子ハン≫は愛娘を失った？のかな、相変わらず気だるそうに三味線を弾いて居たが、孫は超可愛い

こうやって時間を飛ばし、あっと驚かせて後出し後出しでつなげていく手法が朝ドラには合わなかったんでしょうね。
連続テレビ小説、ですから。

～日本放送協会が列島津々浦々に送る人情ラジオドラマ～上方漫才大物≪花車当郎≫が相手役に推す≪竹井千代≫の所在、ラジオドラマ脚本家までもが「千代」に興味を示すと豹変するNHK内部のドタバタ劇が喜劇っぽかった。まさの≪栗子さんの孫設定でチビ千代≫が、「千代」が慕う実母のＤＮＡは絡んで居ないが、憎悪の対象「テルヲ」と「栗子」の孫～「千代」の幼い頃に瓜二つ～如何に遭遇したかは明日以降、今週は温かさが仄かに

（続き）
主役の花車当郎（モデルはアチャコ）は相手役に１度防空壕で会っただけの千代を推す
その頃千代は京都の片隅で栗子と暮らし傍らには少女（毎田暖乃）がいた

鮮やかな再登場の仕方が今後の活躍を暗示している

千代ちゃんの復活が鮮やかだった

道頓堀を去って１年、その行方は知れなかった
劇団のごたごたが噂となり鶴亀新喜劇も客足が悪い
その頃ＮＨＫ大阪でラジオドラマの企画が進んでいた
その後１０年以上も続く「お父さんはお人好し」だ

コンナんで死んどったら十回は死んどるワッてドンな人生やねん？！ソナい思いますわナww「あの伝説の女優は今何処へ…」エエわぁ〜思っとたらアッケラカ〜〜ンと千代にチビ千代に老婆の栗子再登場！もぉコノ導入だけで真骨頂を感じました！コレが本作なんやねんナwwそれにしても天海祐希さんの「ポスターだけ登場」にニヤリ♡

天海祐希さんの、絵…何回ほど映すねんって…。それに、栗子さんの登場やらなんやら…あっけにとられっぱなし！あああ…な〜んも考える余地を与えられない程に、おっかしかった！いっぱい書きたい事があるけど…厳選するのが大変だなあ…うん！強いて言うなら、今日、私が一番面白いって思ったのは、１０回は、死んでるって証言…かなあ…。連続ドラマだなあ〜って、しみじみする場面過多…。嗚呼、良い朝っ！幸せっ！！！

～道頓堀界隈の人気者「千代」と、劇団所属の若手女優との不倫・懐妊を経ても、まだ、「千代」が劇団に残留して居れば兎も角、「千代」が自ら退団したとは云え、傍目から見れば、「一平」が追い出したと想われて仕舞うだろう。はたまた、座長と云う優位な立ち位置で「灯子」を誘惑したと想われても仕舞う～例え、男と女のイーブンな関係でのドラマ展開だったとしても、劇団員総員からも色眼鏡で見られて仕舞う実力不足も在る一平

～≪藤山直美さん≫が超多用なのは解りますが、ＢＫにお呼びせざるを得ない≪直美さん≫マシンガントーク編集作業必至と読んだスタッフ～敢えてＬＩＶＥ回避か。≪チビ千代≫が「栗子」の孫って事は、栗子の孫＝チビ千代ゆえに「テルヲ」のＤＮＡって事か。「千代」義妹登壇を予想して居たが～良く良く考えると≪定番チビッ子時代再登壇≫事象からは、義妹では年齢不相応～孫とは考えた脚本家さんだが≪エマさん≫ＭＵに注目～

「ええお母ちゃんになるんやで」と灯子に言った後に「ほんまにそう思ってる？」と自問自答しているから、千代が道頓堀を去ったのは悔しさといたたまれなさからだと思う。身を引くという高貴な心を持てるほど千代は、いや千代に限らず人はそう強くない。夫婦仲の描写は薄かったが千代は心から一平を愛していたんだと思う。だからこそ2人の回想シーンは見ていて涙が止まらなかった。