番組概要
ドイツ遠隔区に、ナチスの巨大な地下要塞が建造された。当時の技術水準を超える工事に、莫大な資材と人員が投じられた。この要塞の栄冠として山頂に建つのが“鷲の巣”だ。
番組詳細
世界制覇を目指したナチス・ドイツは、史上最大最強の兵器とテクノロジーを開発した。第三帝国を動員してヨーロッパ大陸を攻め、戦いに勝つために、ドイツは巨大兵器、巨大砲、大量破壊兵器の数々を生みだした。ナチス・ドイツの巨大建造物シリーズでは、ヒトラーの野心的な巨大建造物の隠された史実を探り、設計や建設における非凡な技術開発物語やその技術革新がその後の戦争をどう決定的に変化させたのかを明らかにしていく。
ベルリンから遠く離れた静かな高山地区、オーバーザルツベルク。1923年、ナチスはこの地に、巨大な地下要塞の建造を開始した。寒く険しい斜面を切り開かなくてはならない工事は、当時の土木技術の水準をはるかに超えるものだった。莫大な資材と人員を投じて進められた巨大要塞建造の背景には、ナチス党内の地位をめぐる高官の思惑も渦巻いていた。この巨大要塞の栄冠として山頂に建設されたのが“鷲の巣”である。