番組概要
失われつつある戦争体験者の記憶。ある夫婦は1000人以上の戦争体験を本に、25歳の若者は元兵士から証言を集めています。未来と平和のためにできることとは…。
番組詳細
80年以上前、戦場へ送られた日本兵。およそ230万人がその尊い命を落としました。最前線で戦争の悲惨さや愚かさと向き合った兵士たち。国の調査によれば、終戦時、主に20歳以上だった明治・大正生まれは全人口のわずか0.3パーセント。戦争体験者は減少し、その記憶や願いは失われつつあります。未来と平和のために、今できることとは…。戦争体験を残し、伝えようとする人たちの姿に迫ります。
“この鉄砲がゴボウであったらなあ”1980年出版の戦争体験記『戦士の記録』に載っている一人の兵士の言葉です。この本を作った島根県雲南市の白神尚彦さんと妻・敏子さん。戦争が二度と繰り返されないようにと、1000人以上の戦争体験を集め、残しました。そして戦後80年。兵士たちの声が失われつつあるなか、25歳の大学院生・相原利彦さんは元兵士から肉声データを集めるように。大切に残して、伝えなければ…。
ナレーション:中川 玲奈(鳥の劇場)